治療を断念せざるを得ませんでした
(北海道 30代女性 2010年6月)
私はちょうど7年前の今頃、声の異変を感じ半年後にSDと診断されました。
当時北海道では何も治療を行っていませんでした。
本州に出向けば有効的な治療が受けられるという情報を得ても、
声が出なくて仕事を辞め、再就職のめども立っていなかった自分には、
わざわざ飛行機代をかけてまで数カ月に一度の注射を打ち続ける事も
手術の為に術前や術後に何度か病院に足を運ぶ事も無謀だと思い
治療を断念せざるを得ませんでした。
今は北海道でも音声訓練が出来るようになりましたが
札幌の病院でしか出来ません。
発声障害の診断も札幌と旭川の病院でしか出来ません。
だから、診てもらいたくても病院から遠い為、
病院に行けない患者予備軍の方達がいます。
訓練に通いたくても遠い為、通えない患者さん達もいます。
そして、いまだに北海道では、有効的な治療の注射や手術を受ける事が出来ません。
患者さんは7年前に比べ何倍にも増えているのに。
北海道や地方の音声医療が変わるその日まで
私は皆様と共に走り続けたいと思います。