保険適用により、
ボトックス注射が約13,000円に。

発声障害の患者が行うボトックス注射は、基本的に1回で済むものではなく、数ヶ月おきに繰り返し投与します。
1回で約33,000円だったボトックス注射は、患者の大きな負担になっており、十分な治療が受けられない患者もいました。
2018年の保険適用により、約13,000円の負担で済むようになりました。
これは、自分の住む地域で、適切な診断、治療が受けられるようになるための大きな一歩です。

33,108名の署名を提出

全国の患者ひとりひとりが、署名活動を協力して行い、33,108名分の署名を集めて、2010年に厚生労働大臣政務官に提出しました。もちろん、この署名には患者だけでなく、全国の保険適用を願う人たちの想いが詰まっています。協力していただいた方々、本当にありがとうございます。

厚生労働省に陳情

ボトックス注射への保険適用と、チタンブリッジの薬事承認・保険適用と、医師への疫病認知を求めるために、要望書を提出しました。厚生労働省へ行き、厚生労働大臣と面会しました。

治験

治験とは、患者も協力して行う「くすりの候補」の試験のことで、効き目や安全性を確認するものです。2014年、高知大学の兵頭政光先生により、ボトックスの治験が行われました。この治験では、患者にも医師にも注射をする時点ではわからないように、ボトックスかプラセボ(ボトックスではない薬)を50%ずつの確率で患者に投与しました。

そして保険適用に。

2017年にグラクソ・スミスクライン社より承認申請され、 2018年に薬事承認にされました。これで、ボトックス注射が保険適用となり、 約13,000円で受けられるようになりました。チタンブリッジについても、 治験や薬事承認を経て、2017年に薬事承認にされました。