ボトックス、チタンブリッジの保険適用について

2018年、痙攣性発声障害の症状改善に有効とされる2つの治療が、ほぼ同時期に保険適用となりました。
注射治療に用いられるボトックスと、甲状軟骨形成術2型(チタン手術)に用いられるチタンブリッジです。

どちらも、所定の講習を受けて認定された医師が、保険診療で使用できるようになります。
これから徐々に、これらの治療を保険診療で行う病院が増え、疾病の認知も進むことが期待されます。

発声障害は、診断・治療のできる施設が限られており、「異常なし」「精神的なもの」と誤診されることも少なくありません。
今回の保険適用は、自分の住む地域で、適切な診断、治療が受けられるようになるための大きな一歩だと思っております。

このためにご尽力くださいました医師、製薬会社、そして治験にご参加くださった患者の皆様に心より感謝申し上げます。

【ボトックスの保険適用について】
当会では、2010年に厚生労働省に、ボトックスの保険適用を求める33,108名分の署名を提出、以後、各所に陳情してまいりました。
そしてついに2014
年、高知大学の兵頭政光先生による医師主導治験が行われ、2017年6月に、グラクソ・スミスクライン社より承認申請、2018年5月に薬事承認に至りました。

なお、保険診療と、これまでの自由診療とでは、異なる点がいくつかあります。詳しくは「ボトックスの保険診療について」をご覧ください。

【チタンブリッジの保険適用について】
2015年、当時、熊本大学にいらした、現在名古屋市立大学の讃岐徹治先生による医師主導治験が行われ、2016年2月、「先駆け審査指定制度」という、世界に先駆けた画期的な治療がより短期間で薬事承認を受けられる制度の対象品目に、医療機器としては初めて指定されました。
そのこともあって、2017年6月にノーベルファーマ社により承認申請が行われてから半年足らずの2017年12月に薬事承認に至りました。